世界中に広まりその地域にあったものに改良され続けているハンバーガー。日本でも、ハンバーガー提供店は多く、人気のファストフードになっていますよね!
皆さん、ハンバーガーと言ったらどこの国を思い浮かべますか?
ハンバーガーの米系大手チェーンが普及していることもあり、アメリカを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
しかしこのハンバーガー。実は始まりはアメリカではないのです!
ハンバーガーの由来はどこにある?
ハンバーガーの由来はどこにあるのでしょう?
起源はアメリカではありませんが、『 ハンバーガー 』という言葉が誕生したのはアメリカです。
この名前がつけられたのは18世紀以降。この後、ハンバーガーはアメリカの国民食になりました。
注目して欲しいのはこの18世紀という時代。なぜ、どこからハンバーガーの原型は作られたのでしょうか。
ハンバーガーの始まり
ハンバーガーの歴史を遡ると、遊牧民族・タタールの民族料理にたどり着きます。
※〖 余談ですが、フィギュアスケートのザギトワ選手は、タタール系の血筋を持つ方の1人です。〗
住居を転々とするタタール民族が、大移動する際に食べていたタルタルステーキがハンバーガーの起源とされています。
遊牧民族の多くは、遠征しながら走れなくなった馬を食用にしていることが多いのですが、タタール民族も同様で、連れている馬を食料にもしました。
しかし大変硬かったこの馬肉を食べ易くする工夫が生肉を細かく切り、玉ネギ、コショウ等香辛料で味付けして食べる方法、それがタルタルステーキなのです。
ハンバーガーの原型、ヨーロッパに渡る
その後、数百年をかけてヨーロッパに渡ったタルタルステーキ。
特にドイツの都市・ハンブルクでは、労働者層を中心に安価で手に入ることから大盛況を博しました。
当時から幅広い世代に今で言うファストフードのように親しまれていたのですね。
他のヨーロッパ各地においても各種スパイスを加えるなど、独自の発展を遂げながら市民権を得てきました。
ハンバーガーの誕生
18世紀に入ると、ドイツ人を含む、タルタルステーキを食文化に持つ多くのヨーロッパの人々が、アメリカに渡ったことで、アメリカでも広がり始めました。
するとドイツのハンブルグから来たということが語源となりタルタルステーキはアメリカでハンバーグと呼ばれるように!
その後、20世紀の初頭には、アメリカではパンに挟んで食べる料理として浸透し、『ハンバーガー』となったのです。
日本のハンバーガーの歴史
日本のハンバーガーの歴史は、戦後の長崎県の佐世保にあった軍事基地から始まります。
佐世保基地にはアメリカ海軍が駐留し市内には米兵が多く、そのアメリカ海兵からのリクエストにより作られたと言うのがあの佐世保バーガー。
そして、佐世保の米軍基地近くにハンバーガー専門店が誕生したのがハンバーガー店の日本初上陸と言われています。
日本独自のハンバーガー
高度経済成長期に突入すると、都市部を中心にハンバーガー店の出店が加速しました。
またテリヤキバーガーやライスバーガーといった、日本でしか見られない「ご当地バーガー」も多く開発されてきた他、その素材へのこだわりや、味付け、調理過程にはそれぞれ研究が重ねられ、個性溢れる多数のハンバーガーが日本各地に存在するように!
主要バーガーチェーンが日本に初出店した日
ハンバーガーのルーツを色んな側面から探るべく、大手ハンバーガーチェーンが日本に初出店した日も調べてみました。
・マクドナルド(アメリカ)→1971年に銀座に一号店をオープン。
・モスバーガー(日本)→1972年に板橋区成増に一号店オープン。
・バーガーキング(アメリカ)→1993年に入間市に一号店オープン。
改めて調べてみると割と最近に感じる大手ハンバーガーチェーンの日本初出店ですが、今や国民食ともいえるほどに日本全国にあることから、いかに人気があり、爆発的な成長を遂げてきたかが伺えますね。
まとめ
今回はハンバーガーの起源についてご紹介いたしました。
今や手軽なファストフードとなったハンバーガーも、この形になるまでには様々なストーリーが背景にあったかと思うと感慨深いですね。
ハンバーガーといえばアメリカの料理と印象が濃いですが、遊牧民・タタール人から始まりその後、西の国々へと伝わりながら食文化が広まっていったとされています。
食べ物の背景にある歴史を紐解くと、意外な点、面白い発見が多く、食に向き合う気持ちも変わってきますね。
面白い!もっと知りたい!と思われた方は、更に詳しい内容を紹介している文献もあるので、是非図書館で探してみて下さい。