土用の丑の日である今日、うなぎを食べることを予定している方は多いのではないでしょうか?
土用の丑の日に食べる夏のスタミナメニューのイメージがあるうなぎ。日本では何百年もの間、健康的で贅沢な食べ物として珍重されてきました。
この日はスーパーにも専用コーナーが出来るぐらい、うなぎが多く売られていてどれにしようか迷いますよね。しかし、売られている量は1人では食べきれない場合も!
実は冷凍保存が可能なうなぎ。せっかくなので美味しく保存出来る方法を知り、余すことなく楽しみたいものですよね。
ここでは、うなぎにまつわる知識、栄養素、保存方法やおススメの温め方をご紹介いたします。
土用の丑の日ってどう決まるの?
今年の土用丑の日は、7月28日ですが、そもそも『土用の丑の日』はどうやってきまるのでしょうか?
土用とは、太陰太陽暦の季節の始まりの18~19日間のことで、それぞれの季節に入るための準備期間とされています。
「丑の日」とは、干支(えと)の十二支の2番目のことです。十二支は「年」だけでなく日替わりでも存在し、12日ごとに繰り返されます。つまり「土用の丑の日」とは、土用の期間中の丑の日ということになります。
うなぎと土用の丑の日の関係は?
この日にうなぎを食べる習慣は、江戸時代中期の18世紀に始まったと言われています。蒸し暑くて客足が遠のいていたうなぎ屋の店主が、「丑の日だから "う "のつくものを食べて暑さをしのごう」という看板を店の外に出すようになったことがきっかけのようです。
店主は現代で言うところのマーケティング活動を始め、看板を宣伝し、体調を崩しやすい季節の変わり目や夏バテの時期に、「う」のつく食べ物が健康に良いということを少しずつ広めていったそうです。
夏バテは栄養不足や体のだるさの原因になりますが、うなぎは栄養価が高く、スタミナ補給にもなります。その結果、商売繁盛となり、他のうなぎ屋さんもすぐに追随し、今でもスーパーやレストランでは、この季節になるとうなぎが売られるようになったと言われいます。
うなぎの健康効果
スタミナ食材というイメージがあるうなぎですが、具体的にどんな栄養素や健康効果があるのでしょうか?
うなぎにはビタミンやミネラルが豊富に含まれています。タンパク質、オメガ3、ビタミンE、カルシウム、ビタミンA、リンなどの栄養素がたっぷり含まれており、不飽和脂肪酸の含有量も海の生き物の中で最も多いと言われています。
うなぎに含まれるオメガ3脂肪酸は、血圧の改善、コレステロールの低下、骨の健康維持に効果があるとされ、さらにこの脂肪酸とビタミンAは、シワを減らし、肌をしなやかに保つ効果もあると考えられています。
うなぎの保存方法や温め方は?
美味しくて、栄養価も高いうなぎ、しかし1匹丸々だと1人分には多過ぎると感じたり、2人で半分ずつだと逆に少なく感じたり、ちょうどの量で買えないこともありますよね。でもせっかくの日、お腹を満たす量は確保したいところ。残りは上手に保存しましょう!
保存にまわしたいうなぎは、全体を空気がなるべく入らないようにぴっちりと大きくラップで包み、保存袋にいれて保存します。冷蔵であれば2~3日保存可能です。冷凍であれば、1ヵ月は保存出来ます。
冷凍した場合の解凍方法は、冷蔵庫で自然解凍をおすすめします。レンジの解凍機能を使う場合、うなぎの皮が固く、ゴムの様な弾力になることがあるので、使用をおすすめしません。
また、解凍後の温めにはお酒を少しふり、トースターで皮目を上にしてあたためると、皮は香ばしく、身はふっくらとしたうなぎになり、とても美味しいですよ!
夏の土用は、1年で最も暑い時期と言われています。土用の丑の日は美味しいうなぎを食べて、心と体に栄養補給をしませんか?