世界のお正月料理はこんなにも違う!各国のお正月料理事情!


新年を迎えると、世界各地では、長寿を表す長い麺、銭を表すソラマメ、豊穣を表すニシン、幸運を表す豚など、特別なケーキやパンがたくさん登場します。

その内容はさまざまですが、「飲食を楽しみ、豊かな一年を迎える」というテーマは共通しています。


ここでは、世界各地の新年の食の習慣をご紹介します。

世界のお正月事情と料理

豚のマジパン / オーストリア・ドイツ

オーストリアと隣国のドイツでは、大晦日をSylvesterabend(聖シルベスターの前夜祭)と呼びます。オーストリアでは、シナモンやスパイスを加えた赤ワインパンチを飲み、夕食に子豚を食べ、マジパンシュヴァインと呼ばれるマジパンで作った子豚を食卓に飾ります。豚は新しい年の幸福を運んでくると言われているための習慣なのですが、可愛くて食べるのが惜しいですよね!

 タマレス / メキシコ

トウモロコシの生地に肉やチーズなどの具を詰め、バナナの葉やトウモロコシの皮で包んだ「タマレ」は、メキシコでは特別な日のほとんどに登場します。しかし、ホリデーシーズンは特に好まれる食べ物です。
多くの家庭では、女性たちが集まってこの小さな包みを何百個も作り、各自が調理工程の一部を担当して、友人や家族、隣人に配るのだそうです。お正月には、メヌード(二日酔いに効くことで有名なトリッパとホミニーのスープ)と一緒に出されることが多いようです。

オーリーボレン / オランダ

オランダでは、油で揚げたボール、オリボーレンが屋台で売られており、大晦日や特別なお祝いのフェアで食べるのが伝統的な食べ方です。これはドーナツ状の団子で、カシスやレーズンを混ぜた生地を揚げ、粉砂糖をまぶして作ります。
アムステルダムでは、オリーボレンクラーム(Oliebollenkraams)と呼ばれる小さな仮設小屋やトレーラーが路上にあり、熱々のオリーボレンを包んで売っているので、訪れる機会があれば探してみてください!

12粒のブドウ / スペイン

スペインの人々は、マドリッドのプエルタ・デル・ソル広場から放送される新年を迎えるための放送を見るのが恒例となっています。
午前0時になると、中継されるマドリードのプエルタ・デル・ソルの時計台の12時の鐘の音に合わせて、1粒ずつブドウを食べます。12回の鐘に合わせて食べきると幸福が訪れると考えられています。鐘が鳴り終わった後は、新年をみんなで迎えられたことを乾杯して祝います。

ガレット・デ・ロワ(キングケーキ)/ フランス

アーモンドクリームのつまったパイというシンプルなお菓子ですが、今や『ガレット・デ・ロワ』を食べる習慣は、さまざまな文化圏にまたがっています。
元々はイエス・キリストが神の子として見い出されたエピファニー(公現祭)の日、1月6日に食べるというフランスの伝統菓子です。ケーキの中には金貨や人形が隠されており、それを見つけた人はその年が繁栄すると言われています。

まとめ

国の文化や歴史、宗教によって様々な新年の迎え方があるのを改めて調べてみるのも何だか旅行気分に浸れて面白いですね! 

次回にも他の国のお正月事情や料理をご紹介したいと思います。

 

 著者:Tenderbuns.jp