新年会は何食べる?世界各地の新年の迎え方をご紹介!


『飲食を楽しみ、幸せな一年を迎える』というテーマの元、世界各地では、新年を迎えるにあたり様々な風習があります。

今年こそは心から安心して暮らせる日々が戻ってくることを願い、これらの風習は各地で工夫された形でより大切にされているのではないでしょうか?

好評であった前回に引き続き、ここでは、まだご紹介しきれていなかった世界各地の新年の食の習慣をご紹介します。

世界の新年の迎え方と料理

レンズ豆のコテチーノ / イタリア

イタリア人は大晦日をLa Festa di San Silvestroと呼び、幸運をもたらすと言われるソーセージとレンズ豆の煮込み料理(cotechino con lenticchie)や、家庭によっては豚の足の詰め物であるzamponeで始まることが多いようです。
食事の最後に、蜂蜜と粉砂糖で巻いた生地を揚げたキアッキエレとプロセッコで締めくくられるこの料理は大晦日から年始にかけて国のいたるところで食べられています。

ニシン漬け / ポーランド・スカンジナビア

ポーランドや北欧ではニシンが多く、また銀色に輝くことから、1年の繁栄と豊穣を願って、年末から年始にかけてニシンの酢漬けを食べる人が多いとされています。ニシンの酢漬けは、クリームソースで食べる人もいれば、玉ねぎと一緒に食べる人も。

カンセケーエ / デンマーク・ノルウェー

デンマーク語でカンセ(kranse)は花輪、ケーエ(kage)はケーキという意味。同心円状のケーキを何層にも重ねたケーキタワーのことで、デンマークやノルウェーでは大晦日など特別な日に作られます。
マジパンを使って作られたケーキの中心には、ワインやアクアヴィットのボトルが置かれることが多く、オーナメントや旗、クラッカーなどで飾りつけをすることもあります。

ホッピン・ジョン(カロライナ・ピー・アンド・ライス)/ アメリカ南部

ホッピン・ジョンは、アメリカ南部の新年の伝統的な料理です。豚肉風味のソラマメや黒目豆(お金の象徴)と米を使った料理で、コラードなどの青菜(お金の色)、コーンブレッド(金の色)が添えられることが多いです。この料理は、新しい年に幸運をもたらすと言われています。

おせち / 日本

ご存知のように、日本では、大晦日の午前0時に「年越しそば」を食べ、過ぎ去った1年に別れを告げ、来る年を迎えます。この伝統は17世紀までさかのぼり、長い麺は長寿と繁栄を象徴していると言われています。

そして新年を迎えた元日から三が日にかけて食べられるお祝い料理がおせちです。 とは言え、おせちを食べるタイミングに厳密な決まりはないので、大晦日に年越しそばと一緒に食べる地域や家庭もあるようです。家族の過ごし方にあった食べ方で、より良い新年を迎え家内安全、無病息災の願いを込めて素敵な新年を始めましょう。

 

 

著者:Tenderbuns.jp